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ドバイ不動産 投資物件の選び方|目的・物件・実質利回りの3ステップ

不動産の知識 | 2026.06.27
ドバイの住宅街と高層レジデンス

ドバイ不動産で失敗してしまう人と、納得して買える人の差は、多くの場合「買う前の順番」にあります。おすすめの順番は、①目的をはっきりさせる → ②物件を見極める → ③お金(利回り)を実質で読む、の3ステップです。きらびやかな物件資料から入るのではなく、まず自分の目的を整理する。これだけで、避けられる失敗がぐっと減ります。本記事では、この3ステップを順にお伝えします。

ステップ1:まず「投資目的」をはっきりさせる

「どんな物件が欲しいか」より先に決めるべきは、「何のために買うのか」です。目的によって、合うエリア・間取り・オフプランか完成物件か、すべてが変わるからです。私たちのご相談では、まずお客様自身を深く理解することから始めます。テキストのやり取りだけだと認識がずれやすいので、ドバイにいらっしゃる方とは対面で、難しい方ともZoomで顔を見てお話しします。物件のご希望そのものより、ライフスタイルや今後の人生プランまで伺い、その上で合う物件を一緒に絞り込んでいきます。

「目的が曖昧なまま、とりあえず買う」は避ける

いちばん危ないのが、目的が曖昧なまま「とりあえず安いから」で買ってしまうことです。たとえば「安いから内陸の小さなスタジオを買う」。これは、実はかみ合っていないことが多いパターンです。スタジオのような小さめの住戸は、モールや人の集まる場所の近くと相性が良く、内陸は逆に、家族が「価格を抑えて広く住みたい」と考える層が多いため、2〜3ベッドルームのような広めの間取りのほうが需要に合います。目的とエリアと間取りが噛み合っているか——ここを買う前に整理してください。

ゴールデンビザが目的なら、要件は「今」で考える

「ゴールデンビザ(10年の長期居住ビザ)を取りたい」が主目的の方は、特に注意してください。ゴールデンビザは、一定額(200万AED)以上の不動産が申請の目安になります。一番避けたいのが、「将来値上がりするのを見越して、180万〜190万AEDの物件を買い、200万AEDに上がってから申請しよう」という計画です。そこまで価格が上がるかは誰にも分かりませんし、世界情勢でも変わります。さらに、ビザの要件そのものも、制度なので将来変わる可能性があります。ビザ取得が第一の目的なら、値上がりを当てにせず、今の時点で要件を満たす物件を選び、早めに取得するほうが堅実です。

プライマリーとセカンダリー ― まず「2つの分け方」を知る

ドバイの物件は、最初に「誰から買うか」で2つに分かれます。

これとは別に、物件の状態という、もう一つの軸があります。

ここがドバイ特有で分かりづらいのですが、この2つは別の話です。だから、組み合わせがあります(プライマリー×オフプラン、セカンダリー×オフプラン、セカンダリー×完成物件など)。「プライマリーかセカンダリーか(誰から買うか)」と「オフプランか完成物件か(建物ができているか)」は、分けて考えてください。そして、費用や手続きの違いは、主にプライマリーかセカンダリーかで決まります。

プライマリー(デベロッパー直販)の良いところ

セカンダリー(再販)の良いところ・注意点

大前提として、私たちは「お客様一人ひとりに合った物件」をご提案します。プライマリーかセカンダリーかを最初から決めつけることはありません。そのうえで率直にお伝えすると、日本にお住まいの方(非居住者)にとっては、プライマリー(とくにオフプラン)のほうが手続き・支払い・ビザ取得の面で簡単です。そのため、まずはそこを軸にご検討いただくケースが多くなります。もちろんセカンダリーをご希望の方にも、しっかり対応します。とくにビザを取得して現地の銀行口座を開いていれば、セカンダリーの購入はぐっと簡単になります(それでも工程は多めです)。

ステップ2:物件を見極める(現地チェック)

物件選びは、突き詰めると立地 × デベロッパーの実績で大半が決まります。デベロッパーは過去の実績を見て選びます。私たちは基本的に、規模が大きく実績のあるデベロッパーを中心におすすめしています(政府系はとくに安心材料になります)。規模が大きくなくても、デザイン性や実績で信頼できる会社はあります。私たちは賃貸の運用も手がけているので、各社の完成物件を数多く見てきました。そのため「どんな層・国籍の入居者がつくか」「賃貸の需要はどうか」「修繕がどれくらい必要か」「経年でどれくらい劣化しやすいか」といった、資料に出ない部分の見当がつきます。

現地に行かないと分からないこと

同じ物件でも「ビュー(眺望)」で価値が変わる

見落とされがちですが、ビュー(眺望)は価格・賃料に直結します。同じ建物・同じ間取りでも、良いビューが見える側と、その反対側(何も見えない側)とでは、価格も賃料も変わってきます。一般に価値が高いとされるのは、水や緑など「抜けのある」眺望です。たとえば——

また、近くに公園があるかといった環境も、住み心地と需要の両面でプラスに働きます。物件を見るときは、間取りや広さだけでなく「どの方角の、どんなビューの部屋か」まで必ず確認してください。

間取りは「運用方法 × エリア」で考える

近年のドバイは、価格上昇に伴って間取りが小さくなる傾向もあります。どの間取り(スタジオ/1〜3ベッド)が良いかは、どう運用するかとどのエリアかで決まります。内陸ほど広めの間取りの需要が高く、モール・駅・オフィスの近くは小さめの住戸と相性が良い、という傾向があります。ただし「近い」と言っても、徒歩5分以内でなければ意味がありません。ドバイは非常に暑く、夏に5分以上歩くのはかなりこたえるからです。地図上の距離ではなく、実際に歩ける距離かを見てください(なお車社会のため、駅の有無そのものは家族層にはあまり影響しません)。

自分で住むなら「あなたの優先順位」で

賃貸で運用する物件は、入居者の需要や利回りで見ます。一方、自分で住む物件は、何を優先するかが人によって大きく違います。眺望か、広さか、通勤か、静けさか——あなた自身の優先順位を整理しておくと、選びやすくなります。賃貸運用と自住では、見るべき基準が変わると考えてください。

家具付きは「契約書」で確認

家具付き(furnished)として売り出される物件では、何がどこまで付くのかを契約書で必ず確認してください。テレビやカーテンなど、「付いている」と聞いていたのに実際には付いていなかった、ということが起こり得ます。実は私自身も、デベロッパーの説明を信じて「食洗機が付く」とお伝えしたら付いてこなかった、という経験があります(その分は私が負担しました)。以来、口頭の説明を鵜呑みにせず、必ず裏を取るようにしています。

ステップ3:利回りは「実質」で読む

「利回り○%」という数字を見せられたら、その数字をそのまま手取りだと思わないでください。実際には、そこからいくつかの費用が引かれます。

表面利回りから引かれる主な費用

これらを引くと、手元に残る実質の利回りは、表面の数字よりおおむね2%程度下がるイメージで見ておくと安全です。

「利回りが高い=良い」ではない

利回りの高さだけで選ぶのは危険です。資産価値の高い一等地はむしろ利回りが低めになりやすく、内陸は利回りが高めでも、物件そのものの価値は上がりにくい傾向があります。利回りと資産価値のバランスで考えてください。

オフプランの利回りは「今の市場」で保守的に

オフプラン(完成前)の物件は、完成が数年先になるため、「今の市場の利回り」をそのまま当てにするのは適切ではありません。数年後の市場は変わっていて、その時点の利回りを正確に予想するのは困難です。長期的には賃貸相場が上がってきた傾向はありますが、それは保証ではなく、下振れすることもあります。だからこそ、数年後に完成する物件でも、一度は「今の市場」で利回りを計算し、費用は多めに(利回りは低めに)見積もっておくことをおすすめします。

まとめ:買う前のチェックリスト

目的:何のために買うのか(自住/賃貸運用/資産分散/ビザ/家族)をはっきりさせたか。目的とエリア・間取りが噛み合っているか。ビザが目的なら、値上がり前提にせず「今」要件を満たす物件か。

物件:立地とデベロッパーの実績を確認したか。移動時間・渋滞・排水・騒音を、資料任せにせず現地目線で確認したか。間取りが「運用方法 × エリア」に合っているか(自住なら自分の優先順位)。家具付きの内容を契約書で確認したか。

お金(利回り):表面利回りから費用(サービスチャージ・管理費・空室時固定費)を引いた実質で見たか。利回りの高さだけで選んでいないか。オフプランは今の市場で保守的に計算したか。

ドバイには、目的に合えば十分に検討に値する物件があります。大切なのは、買う前に「目的 → 物件 → お金」を順に整理することです。サムライリアルエステートでは、各ステップを現地の目線・日本語でサポートします。具体的に検討している物件がある方、これから始める方は、よろしければ無料の個別相談で、あなたの目的や候補物件を一緒に確認させてください。

本記事は、鈴木駿登が現地ドバイ/UAEでの実務を通じて見聞きした事実と、その経験にもとづく見解をまとめたものです。投資の成果や将来の価格・利回りを保証・約束するものではありません。不動産・税務・法務の最終的な判断は、必ずご自身と各分野の専門家の確認のうえで行ってください。記載内容は2026年6月時点のものです。

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